・野島一彦監修・高橋紀子編『グループ臨床家を育てる ファシリテーションを学ぶシステム・活かすプロセス』(2011年9月、創元社、2300円+税)
・高橋哲郎・野島一彦・権 成鉉・太田裕一編『力動的集団精神療法』(2010年3月、金剛出版、4410円+税)
・松本 剛・畠瀬直子・野島一彦編『エンカウンター・グループと国際交流』(2005年10月、ナカニシヤ出版、2200円+税)
本書は、アジア(赤穂市)で初めて開催された2001年8月の<PCA(パーソンセンタード・アプローチ) 日本フォーラム>の概要を報告するとともに、フォーラム以降の日本におけるPCA的な諸活動を紹介している。わが国でPCAがいかに国際交流のために展開されているのかを知るのに役に立つであろう。
・野島一彦・矢永由里子編『HIVと心理臨床』(2002年10月、ナカニシヤ出版、2800円+税)
本書は、第一線の心理臨床家による、わが国のHIVに関わる十数年の<活動の総括と今後の展望>となることを目指して編集された。現時点でのこの領域における最高の臨床経験<臨床の知>の系統的集積がなされた本である。本書は、これからHIVに関わろうとする心理臨床家学生、地域で孤軍奮闘している心理臨床家、さらには心理職以外の医療や福祉、教育、行政等の専門職の人々にとって、心理臨床活動の実際について理解を深めるのに役立つであろう。
?野島一彦著『エンカウンター・グループのファシリテーション』(2000年9月、ナカニシヤ出版、2000円+税)
本書は、1998年に九州大学に提出した博士論文(「エンカウンター・グループの発展段階におけるファシリテーション技法の体系化」)をまとめたものある。内容は、4つのグループの事例研究をもとに、グループの発展段階(導入段階、展開段階、終結段階)におけるファシリテーション技法について論じたものである。ファシリテーターをめざす方、ファシリテーターの研究をやりたい方にとっては有益な示唆が得られることであろう。また、エンカウンター・グループってどんなものなのだろうと思われる方にとっては、事例が豊富に記述されているので、その実際の様子を知ることができるであろう。