福岡在住中国人就学生・留学生心理支援チーム

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1.チームについて

●チーム設立のきっかけ

 国際化時代を迎えた今日、福岡にも多くの外国人の「留学生」が在住しています。その中の六割以上が中国から来た学生であるといわれています。大学や短期大学に入学した「留学生」の場合は,専門知識と日本語の教育を受けています。そして、身体が病気になった場合、所属大学の医務室で診断を受け、病院とのつながりをつけてもらえるし、心の悩みを抱える時にも、無料の学生相談を受けることができます。

 しかし、日本語専門学校に所属している「留学生」(2010年4月前「就学生」という)の場合は、心身の不調が生じた時に、そのような対応をしてもらうことができません。彼らの多くは単身で来日し、家族と離れ離れになっている孤独感に耐えながら、日常生活や学校生活で、言葉の問題をはじめ、習慣の違い、友人関係、学習等について様々な問題に直面しています。また、自国と日本の間にあって、文化的アイデンティティの揺れ、その確立の難しさも経験します。しかるに、彼らの受け入れ機関の支援体制の不備から、彼らによっては、一時的あるいは長期的に行動や感情面で不安定になることがあります。

 2004年には九州大学人間環境学研究院の野島一彦教授は、このような外国人「留学生」の状況に対し、<日本語教育という面での支援>と同時に、<心理面での専門的な支援>が是非必要であると発想しました。

 それで2004年12月には、「中国人留学生」を対象に、本人達が母国語(および日本語)で心理支援を受けることが出来るような<福岡在住中国人就学生心理支援チーム>(近年は福岡在住中国人就学生・留学生心理支援チームと改名)を立ち上げました。

●チームスタッフの構成

 臨床心理士を養成するコースで学んでいる中国人と台湾人留学生から構成されました。現在スタッフは大学院中国人留学生4名と・・・中国人1名です(2005年〜2009年 inserted by FC2 system